イザベラ・ハーコは おしめ様だったの詩 3月1日(土)はれ
旅の二日目 はーこ女史は やはり山奥も探索したいと 川を越えた
ひっとしたら おおきなモモが どんぶらこどんぶらこと 流れているのではないかと
目をこらしてみたが … けっきょく時間の無駄であった 人生にはこんな時もあるものだ
備前の国 和気郡に入った このあたりに 新進気鋭の焼物作家がいるらしい
おっと その前に ここらの村の家の屋根は みな銀色に輝いている
銀鉱脈でも 掘り当てたのであろうか その和気を聞こうと 山に和気入った
渡邊琢磨という備前焼作家が そこにいた … 琢磨だけにたくましい男だ
彼は この焼物に サトイモの 長く伸びた芽を 活けたらイイと 言った
トチが持っている種芋に もう芽が出ているのを 知っていたのだろうか
不思議なことだ … 大切にしよう 割れないようにと くるんでもらった
近くには このような場所があり トチに調べさせたらだいたいの訳はわかったわ
図々しいトチはこれを見て 自分の像を自分で作って それを山に建てるというから
そんな 和気のわからない事をいってはダメ!と言ったら 諦めたわ 和気ないわ…
群馬のトチの友達が いつも 「しめじ城 しめじ城」というので それを確かめるのよ
でも 近くで実際に見れば やっぱり格がちがうわね それに 真っ白なおっしろ
お城の中は ゴミがひとつも落ちてなくて これが日本の心よねぇ と感心したわ
それにしても 飛び交うのは 理解ができない言葉ばっかりだったわ
またトチが 異国人に間違えられるのじゃないかと ヒヤヒヤものだったのよ
あらまぁ 結婚のおしろめがあったのね … ? えっ ワタシいま おしろめって言った?
あら ごめんなさいお披露目よね おひろめ … でも やっぱりしめじ城でもいいのかな?
土佐の「ひろめ市場」も「しろめ市場」でいいのよきっと … 広島も「しろしま」なんだから
ささっ 今日もいちにち車を引いてくれてご苦労さま 思いっきり飲んでくださいね
でも まだ明日も明後日もあるからさ それに 今日は美女の生演奏もないから …
落ち着いて食べなさい